<関西学生野球:立命大18-0京大>◇第3節◇19日◇スカイマーク

 立命大の藤原正典投手(3年=県岐阜商)が、京大から14三振を奪う力投を演じ、新リーグ発足後ではタイ記録となる3試合連続完封を達成した。

 来秋ドラフトが楽しみな左腕が現れた。藤原正が、94年秋の立命大・水田章雄(現ソフトバンク)以来6人目で史上7回目となる3試合連続完封を達成。「野球人生で初めて」の毎回14三振も記録した。「前の登板より少しでも成長できれば、と思って投げています」と、謙虚でひたむきな姿勢が快記録につながった。

 県岐阜商2年秋に県1位で東海大会出場も、準決勝で愛工大名電に敗れて甲子園には届かず。当時は外野も兼任で、高校時代から投打で注目の好選手だった。今季は、エース大島一修(4年=京都成章)を右ひじ痛で欠くチームの救世主。最速146キロの速球とカーブ、スライダー、フォークが特徴で、日本ハム柏原編成担当も「コントロールがいいし、来年が楽しみな投手」と高い能力を認めた。

 20日も連勝すれば、次回登板は5月10日からの近大戦(皇子山)。連覇を目指す近大を相手に新記録を目指す。【堀まどか】