今季限りでの引退を決断した中日朝倉健太投手(34)が16日、ナゴヤ球場の施設で会見を開いた。

 黒のスーツ姿で会見に臨んだ朝倉は「プロ16年目を迎えましたが本日、引退をさせていただくことになりました」と自身の口で引退を表明。決断の理由について「正直、4、5年くらい前から自分の思うようなボールが投げられなくなっていた。今がいいだろうと思って決断した」と明かした。

 今季は3試合に登板して計4回で8安打7失点(自責7)、防御率15・75。リリーフ登板だった8月22日ヤクルト戦(神宮)では山田から本塁打を浴びた。「打たれて悔しくなくなったら辞め時と言われるけど、本当にそうだと思った。これまでは悔しくて寝られないことがあったのに、やっぱりなという気持ちがあった。こんな気持ちで野球をやったらダメだと思った」と、語った。

 今後については「野球に関わっていきたいという願望は強いですけど、こればっかりは自分では決められない」と話した。