巨人の開幕からの連勝が4で止まった。3点リードの5回に4失点で逆転され、7回の2失点でジ・エンド。勝てば球団初の「新人監督の開幕5連勝」だった高橋由伸監督(40)は「勝つことがうれしいと思った半面、負ければ悔しい」と正直に心境を絞り出した。

 勝負の難しさを知った。4回に立岡とギャレットのソロで伝統芸の1発攻勢で先制。5回には桜井の右犠飛で加点と効率良くリードを広げ、桜井のプロ初先発初勝利に向け、主導権を握ったかと思われた。

 直後、不運に見舞われた。5回1死から、打者モスコーソのバットを折りながらも内野安打となったのを契機に5連打。5連打目の筒香の安打は、左飛と思われた打球が右翼方面に吹く強風で流され、大田が捕球できなかったものだった。

 だが、高橋監督は「不運」のひと言で片付けなかった。敗戦の言い訳はなし。大田の筒香の打球処理については「ミスだったのか、ポジションが追いつくところだったのか」と原因を探った。7回1死二、三塁で二ゴロで本塁生還したロペスのクロスプレーも、コリジョン(衝突)ルールでブロックできないことが響いたが、「際どいプレーは見てもらうのは当然(の権利)」と冷静に振り返っただけ。ビデオ判定でセーフと言われても、表情ひとつ変えずに投手交代を告げた。

 高橋監督の18年の現役生活中、巨人はリーグ戦で1099敗を喫した。監督として迎えた1敗目を「いつかは負ける時が来るから」と、落ち着いた表情で受け入れた。「明日が大事? そうですね」。敗戦の1つ1つを、成長の糧にする。【浜本卓也】