阪神江夏豊臨時コーチ(66)が宜野座キャンプでの指導を打ち上げた。

 選手全員と記念撮影した後、昨秋、育成から支配下となった左腕島本に自分のグラブを渡した。

 江夏氏は「決して恵まれた体じゃないのにいいボールを投げていた。聞けば、昨年まで3ケタの背番号だったという。今の時代、恵まれた環境で注目されて入ってくるばかりだけど、そういう人もいるんだということで、島本くんに受け取ってもらった」と説明した。

 8日間の指導を振り返って「僕の仕事はここまで。明日からは一ファン、一評論家としてタイガースを見させてもらう。ひと言いったくらいで勝てるような甘い世界じゃない。あとは彼らの工夫」と総括した。