<オープン戦:広島5-1巨人>◇4日◇広島
広島の広池浩司投手(34)が、巨人とのオープン戦でまた快投を演じた。7回から登板し2イニングを6人でピシャリ。これでキャンプからの実戦通算で7回1/3を投げ、打者23人に許した安打はわずかに2本。もちろん失点0だ。「中継ぎバトル」が激しくなるなか、ベテラン左腕が生き残りをかける。
降りしきる雨。ぬかるんだマウンド。悪条件の中でも広池は低く球を集める。先頭隠善に四球を与えてしまうが、続く矢野を一ゴロ。一-遊-投と併殺に見えたがカバーに入った広池自らすべってしまい一塁セーフ。それでもベテランは慌てない。次打者の亀井を注文どおりの二ゴロ併殺。打たせてとる左腕の真骨頂だ。8回は3人斬り。結局2イニングを6人で片付けた。
キャンプから好調を維持している。今季初実戦となった2月12日の横浜との練習試合で1回を完ぺきに抑え、それ以後、実戦登板で失点0を続けている。紅白戦を含めてこの日で6試合目。勢いの止まらないコズロースキーに負けない安定感だ。
「左打者への内角シュート」に今年から取り組んでいる。昨年も右打者にはシュートを投げていた。「自分は左打者に対して外中心の攻めが多い。相手もそれを分かってきている。去年あたりから左に踏み込まれるようになってきた。セ・リーグにはいい左打者が多い」。踏み込んできた左打者の内をえぐるボールがほしい。キャンプのブルペンではその意識でシュートを投げ込んだ。この日使ったのは隠善に対して1球だけ。ファウルにされたが「いいコースに投げられた」。シュートを見せておいてスライダーを空振りさせる。イメージはできつつある。
中継ぎバトルは過酷を極める。左腕だけでもコズロースキー、佐竹、新人篠田、そして広池。ブラウン監督は「必ず何人か入れたい」という左腕枠。そんな中で広池は「自分のことに集中する」。昨年は32試合で防御率6・26。雪辱を期すシーズン、何としても開幕ベンチを逃さない。【網
孝広】




