阪神が横浜からFA宣言した三浦大輔投手(34)獲得の条件を大幅に見直すことが17日、分かった。この日、南球団社長と真弓監督が西宮市のクラブハウスでFA選手や外国人など補強面について話し合い、三浦獲得へ全力を尽くすことを再確認した。当初は三浦獲得へ3年総額8億円を基本線としていたが、本人の希望次第で最長5年で最低11億円を用意。エースナンバーの背番号「18」も準備する。交渉解禁の20日に即交渉する方針も固め、破格の契約内容で一気に口説き落とす構えだ。

 南球団社長は「FAに関してはノーコメント。(19日の)公示が出たら、コメントする」と発言を避けたが、三浦はFA補強の大本命。球団首脳は「他球団に勝る条件を提示する」と破格の契約内容で猛烈アタックを展開する。FA宣言した中日川上を継続調査しているが、あくまで三浦獲得が最重要課題。そこで大幅な見直しに着手することになった。

 横浜は残留の条件として3年10億円を提示。付帯条項として、4年目の契約も視野に入れた内容だ。これに対し、阪神は来季35歳を迎える右腕に5年後の40歳まで身分を保障する。今オフの補強資金は30億円で上積みの余地もある。三浦は残留の可能性も残しているが、勝負どころでは真弓監督を交渉の場に投入する戦略も練られている。