ソフトバンクがドミニカ共和国の独立系野球アカデミーに若手を留学させる可能性が出てきた。同国とプエルトリコでのウインターリーグ視察から帰国した竹内孝規球団最高執行責任者(COO=48)は11日、「メジャー傘下ではないアカデミーに育成選手や高卒ルーキーを数カ月単位で送り込むことを検討したい」と構想を明かした。当初は両国に点在するアカデミーから将来性ある外国人選手を獲得するためのパイプづくりが目的だったが、急きょ逆派遣プランが浮上した。
8日間で森脇ヘッドコーチと両国5都市でウインターリーグを視察したほか、選手養成所であるアカデミーも回った。その過程で竹内COOは「早朝起床でアーリーワーク、試合、午後はその日の課題の練習という流れ。貧しく、勉強の機会のない選手には語学の授業もあったり。部屋は大部屋で軍隊の寄宿舎みたいだったけど」と若手派遣を思いついた。貧富の差が激しく、ハングリー精神にあふれた選手も多い。「そこへ行くことで(若手の)成長の財産になるのなら」と前向きな姿勢をみせた。
今回構築したネットワークを生かし、今後は独立系アカデミーとの提携交渉を本格化させる。すでに現地での後見人はリストアップした。メジャーの金の卵を輩出するカリブ海の養成所は、ホークスが獲得した未完の大器を鍛える特別コースになるかもしれない。
もちろん現地からの選手輸入にも準備を進める。同行した森脇ヘッドコーチは「育成選手として2年くらいこっちで練習したら、松田や本多くらいになる選手はゴロゴロいた」と証言。人材の宝庫という抜群の環境を生かし、若手のボトムアップへとつなげる大がかりな仕掛けが間もなくスタートする。【押谷謙爾】
[2009年1月12日11時5分
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