失速ムードに追い打ちをかけるような悪夢が襲った。日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)が23日、出場選手登録を抹消された。前回20日オリックス戦で今季最短5回降板の要因となった腰の左側の張りなどに改善の兆しが見られず、今季2度目の抹消となった。復帰メドは未定で、再登録は10月3日以降。27日ソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)の先発は回避した。レギュラーシーズン中の登板を目指して今後1軍帯同しながら回復に努めるが、予断を許さない状況に陥った。
不測の緊急事態が発生した。ダルビッシュが、また戦線離脱した。腰の左側の張りが依然として強く、ベストパフォーマンスが不可能と判断。この日の試合前に梨田監督、トレーナーらと話し合った末、勇気ある「撤退」を決めた。右肩内出血によるコンディション不良で抹消された8月22日以来、今季2度目の抹消。13日に再登録され、わずか11日間で再び、戦いの場から身を引くことになった。
苦渋の選択だった。「この時期に抹消になるのは本意ではありませんが、本来の投球ができない状態では仕方ありません。試合に投げて貢献できない間はファンのみなさんと一緒にしっかり応援します」と話した。次カードの27日ソフトバンク戦の先発は回避。厳しい決断を迫られた梨田監督も「ちょっと投げられる状態じゃない。非常に残念で悔しがっていた」と苦しい胸の内を明かした。
想定以上にコンディション不良に好転の兆しが見えない。7月の球宴で右肩に打球直撃。内出血がありながら強行登板を続け、限界に達した。5敗目を喫した8月21日ソフトバンク戦で今季ワースト6失点。その翌日に登録から外れた。その患部が完治には至ってはいないがプレー可能と判断して復帰した。だが、2戦目の20日オリックス戦でプロ入りワースト7四球の乱調。異常は、結果を見ても明らかだった。
今後は1軍に帯同し、復帰へ向けて調整する。この日は観客席のウオーキングなど別メニューで、軽く体を動かすだけにとどめた。精密検査の必要はなく静養しながら、回復を待つ方針。公式戦での復帰を目指す。中垣チーフトレーナーは「最後まで、もつれるようになった場合にいけるように準備したい」と話した。4連敗中での悪夢。ダルビッシュは「大事なところで登板する機会が巡ってくることを想定し、万全のコンディションに戻るよう調整したいと思う」と気丈に、挽回(ばんかい)の時を見据えた。【高山通史】
[2009年9月24日11時1分
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