ソフトバンク多村仁志外野手(32)が“三種の神器”を手にする。今キャンプでは、ヘッドの先をくり抜いた950グラムのバットと、ヘッド先端が平らな980グラムのマスコットバットを併用している。今後は試合に向け、さらに2種類のバット使用を検討中。「今はいろいろと試せる時期ですから」。勝負のシーズンに品定めも真剣だ。

 今月下旬に手元に届くのは、ヘッド先端のくりぬきを抑え、平坦にカットした形に近いもの。重量は960グラム前後の“ヘビー級バット”。もう一種は、現在使用しているバット形状のグリップだけを細めにしたものだ。よりリラックスした状態でバットに力を伝えることをテーマとしているだけに、バット選びにも繊細になる。

 新たな体調管理法にも努めている。この春はプールトレーニングを取り入れた。練習後やキャンプ休日に宿舎のプールにつかり、故障防止に役立てている。「いいと思えるものは、どんどんやっていこうと思っています」。昨季は故障に泣かされ、93試合出場にとどまったスラッガーの今季にかける思いは、人一倍だ。

 [2010年2月16日11時31分

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