日本ハムに、早くもローテーション再編のピンチが訪れた。新外国人ボビー・ケッペル投手(27=ツインズ)が24日、故障離脱した。22日ソフトバンク3回戦(札幌ドーム)で左脇腹を痛めて途中降板。この日、都内の病院で精密検査を受け「左内腹斜筋の軽度の挫傷」と診断され、全治に2~3週間を要する見込みとなった。先発陣の柱に期待されていた1人なだけに、シーズン序盤での大きな戦力ダウンとなった。

 梨田監督の沈痛な表情が、厳しい現実を物語っていた。抹消するかどうか見送っていたが、この日の練習中に診断結果が判明。すぐさま出場選手登録から外した。「(完治に、再登録可能な)10日以上はかかるだろうということ。期待している投手だから長引くのが怖い」と決断した。日本デビュー戦でわずか1回17球を投げただけで、戦列から離れることになった。

 先発予定だった30日からのオリックスとの東京ドーム2連戦では、代役として多田野、糸数、木田らを候補に、穴を埋めていくことになりそう。梨田監督は「ピンチをチャンスに変えると思ってやっていかないとね」と前向きも、痛い誤算になってしまった。

 [2010年3月25日10時25分

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