<ロッテ3-3日本ハム>◇27日◇千葉マリン

 価値あるドローだ。ロッテが9回に粘りと執念で追い付いて、延長12回引き分けに持ち込んだ。2点を追う9回1死からだった。1死満塁、打者は金泰均内野手(27)。日本ハム武田久のスライダーを右中間に運んだ。移籍初適時打は貴重な2点をもたらし「犠飛でもいいと思い、軽くミートした」。負けなら、ダルビッシュに足かけ3年の5連勝を許すところ。全打点をたたき出した新4番の大きな仕事だった。

 同点劇の口火は新人の荻野貴だった。9回1死二塁から「一、二塁間が広かったから」とプッシュバントを決め、内野安打とした。バントの瞬間から一塁まで3・85秒。ネット裏で見た巨人ベテラン007の木樽氏は「右打者ではあり得ない数字。左で足の速い選手くらい。私が計った右打者では1番ですよ」と肝をつぶした。

 3回には中前打を放ち、ダルビッシュから二盗、三盗を決めた。前夜の初本塁打に続き、この日は初の3安打猛打賞もマークした。4連勝は逃したが、西村監督は「金の打撃もよかったですが、荻野ですよね。ホント、素晴らしい足です。みなが、あきらめないで、勝とうという気持ちを表してくれたのが収穫」と、新戦力に限らず投打全体でつかんだ引き分けを喜んだ。【金子航】

 [2010年3月28日8時58分

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