<ヤクルト5-3横浜>◇1日◇神宮
初回にいきなり失点しても、退場者が出ても、この新人は崩れなかった。ヤクルト中沢雅人投手(25)は変化球を散らし、最速140キロでも的を絞らせなかった。藤本が退場となった直後の6回には、この試合初めての3者凡退で締めた。「藤本さんの抗議は、勝利に対しての執念だと思う。負けられない気持ちが強くなりました」。ギアを1段上げて投げた。
前回登板はワンマンショーだった。投げては完封、打っては3安打の活躍。この日の試合前、クラブハウスでロッカーが隣のユウイチから「今日は(投手のところで)代打の出番はないな」と冗談まじりに話しかけられた。完封も安打もこの日はできなかったが「今日みたいな粘りの投球が本来の姿。前回は出来すぎです」と謙虚に受け止めた。
投打に魅力の新人は、これですでに3勝目。チームも連敗を5で止めて、1日で最下位を脱出した。高田監督は「経験のある人でも連敗中に投げるのは嫌なものだけど落ち着いてたね。これで明日からは、おれもだけど、気楽に思い切っていける」と感謝していた。
[2010年5月2日7時51分
紙面から]ソーシャルブックマーク




