<巨人5-2中日>◇20日◇東京ドーム
オレ竜が巨人追撃どころかお得意様になってしまった。リーグ戦再開直後の直接対決で1勝2敗。宿敵には今季3カード連続して負け越しとなった。敗戦後、落合博満監督(56)はあえて淡々と振り返った。「なかなか波に乗れない?
波ってあるのか。海と川と湖にしかないと思っていた。球団にあるの?」。もどかしさは胸にしまい込んだ。
完敗だった。1回に1点を先制したが2回に先発川井が阿部に2ランを浴び、ひっくり返された。この3連戦で阿部には4被弾、5打点を献上した。
4回には2死満塁、打席に投手藤井の場面でバッテリーがミスを犯した。川井がワンバウンドを投げると捕手小山が股間(こかん)から後逸。捕逸で致命的な3点目を奪われた。
「今の阿部だったらだれがいっても打つよ。そう見えないか?」。落合監督は潔く相手の実力を認めた。本塁打の出やすい東京ドームで脅威となり続けた阿部を抑えきれなかった。ただ、そこは勝負師。こう付け加えることも忘れなかった。「今はな」-。7月10日からは場所を本拠地ナゴヤドームに移して巨人との3連戦がある。借りは返す。そんな気概がにじんでいた。
最後に敵地で10勝23敗と大きく負け越していることを問われると、苦笑いで言った。「ビジターで全部負けているんだったら、オレに言え。みんなで重箱の隅をつついているようなもんだろう」。淡々とした口調の裏には怒りが渦巻いているようにも見えた。20日後の再戦でやり返すしかない。【鈴木忠平】
[2010年6月21日11時10分
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