オレ竜の誇る2門の大砲が火を噴いた。みやざきフェニックスリーグ日本ハム戦(生目の杜)で14日、和田一浩外野手(38)、トニ・ブランコ内野手(29)がアベック弾を放った。投手陣の順調な調整ぶりが目立っているが、打線の中核を担う男たちも決戦へ向けて、ギアを上げてきた。

 まず貫禄(かんろく)を示したのが4番和田だ。初回2死一塁から、相手先発金森の変化球を完ぺきにとらえた。左中間スタンドへの美しすぎるアーチに、思わず相手ベンチからもため息がもれた。「調子がいいか、悪いかはわからないけど、思い通りに体が動いてくれているね」。前日のLGとの練習試合に続いて2試合連発。完全に実戦調整は完了したと言っていいだろう。

 これに続いたのが5番ブランコだ。5回1死一塁から金森の変化球をフルスイングした。打球は左翼に設置されている高さ約30メートルの防球ネット最上部に突き刺さった。パ・リーグのスター候補生・中田にパワーの違いを見せつけるかのような特大弾だった。

 「ここまで痛みに耐えながらやってきたけど、だんだん感覚がわかってきたよ」。宮崎直前合宿では前日までの2試合で4打数無安打。シーズン終盤に痛めた右手の影響からか精彩を欠いていた。だが、この日は4回には左翼線に二塁打を放つなど、右手の痛みが和らぐとともに徐々に本来の感覚を取り戻してきた。万全の4番打者と、兆しが見えた5番打者-。クリーンアップへの依存度が高い打線だけに、完ぺきな2本のアーチは首脳陣を安心させたはずだ。【鈴木忠平】

 [2010年10月15日11時5分

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