巨人のドラフト1位沢村拓一投手(22=中大)に新人では異例の「オレ流調整」が認められた。川口和久投手総合コーチ(51)は20日、2月1日から始まる宮崎キャンプの紅白戦で、沢村を先発起用すると明言。紅白戦は2月中旬に3試合が予定されているが、登板日は本人の希望を聞いて決める意向を示した。同コーチは「まずは打たれてほしい」と話すなど、1軍スタートが決まった、練習熱心でまじめな即戦力右腕に厚い信頼を寄せた。
並のルーキーなら、こうはいかない。この日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れた川口投手総合コーチは「紅白戦では先発をさせたい」と、沢村を紅白戦で先発起用したい考えを示した。紅白戦は2月13、15、17日の予定。どの日に先発させるかは「逆に要望を聞いてあげるよ。そっちの方がいいでしょ」。同世代の日本ハム斎藤佑らはすでに行っているブルペン入りにも「本人の配分もあるだろうし」と、時期は本人に任せる構えだ。
異例となる新人への「大人扱い」。沢村の練習熱心さと野球に打ち込む姿勢のぶれなさのたまものだ。休日返上トレ翌日の第4クール初日のこの日も、他球団の同世代に影響されることなく、投球は約80メートルの遠投まで。自らのブルペン入りの目安にする遠投100メートルまで順調に距離を伸ばし「肩はだんだん仕上がってきていると思う」。2月1日をメドとしていた初ブルペンも「宮崎で投げられれば。入れるタイミングで入りたい」と、状態次第では26日から宮崎で始まる合同自主トレ中に前倒しする可能性も示唆。1軍スタートに恥じない状態に仕上げるつもりで「ブルペンでどれぐらいのボールを投げられるか。この状態だったらって逆算して、ブルペンの回数を決めます」と、実戦登板を万全で迎える覚悟だ。
目標の「開幕1軍」に向け心がぶれない大型新人に、川口コーチは「まずは打たれてほしいな」と珍指令。それも経験から学んで飛躍できるはずとの期待の表れだ。この日は時間が合わず対面しなかったが、沢村は“親心”を理解し「宮崎に行ってからお話ししたい。期待に応えられるよう努力していきたい」と浮かれず、大人扱いに大人の対応でこたえてみせた。【浜本卓也】
[2011年1月21日9時12分
紙面から]ソーシャルブックマーク



