巨人ドラフト1位の沢村拓一投手(22=中大)が初ブルペンを前倒しする。27日からの合同自主トレに向けて26日に宮崎入り。「合同トレで1度はブルペンで(捕手に)立っていただいて投げたいと思います」と2月1日に予定していたブルペン入りを早める決断を下した。新人合同自主トレ中はブルペン入りを首脳陣から止められていたこともあるが、遠投と下半身強化を中心に、万全の仕上げをすることに集中してきた。「体調はばっちりです」。笑顔でゴーサインを出した。

 さらなるレベルアップのため、先輩の“匠(たくみ)の技”も盗む。内海や東野ら主力との練習を前に「1軍で活躍されている方々を見て、いろんなことを吸収していけたらと思います」。現状に満足せず、目で一流の投球から何かを学ぼうという新人らしい貪欲さも口にした。「自分のボールをしっかり投げることに集中したい」。キャンプを開幕1軍へのアピールの場にするためにも、大型新人は抑え続けてきた全力で投げたいとの「投手本能」を、まずは解き放つ。【浜本卓也】

 [2011年1月27日9時3分

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