セ、パ同時開幕を訴えている労組プロ野球選手会会長の新井貴浩内野手(34)が、「滝鼻発言」に絶句した。前日22日、蓮舫節電啓発担当相からセ開幕日再考を促されたことに、巨人滝鼻卓雄オーナーが「開幕を何日にしろってのは、お上が決めることかよ!?

 日程は我々自身が決める」と発言。23日に伝え聞いた新井は「直接聞いたわけではないし、報道を通じてですが…。本当にそういうことを言ったのでしょうか?

 本当ならば…、もう悲しいです」と声を絞り出した。

 開幕延期が球団経営に影響することについて「選手会もそれは考えている。選手にできることは最大限やりきるとNPBに伝えている」と言う。ダブルヘッダーや20連戦など想定される強行日程も覚悟している。この日、阪神のチームメートにも報告を行った。「(開幕延期で)後ろ(日本シリーズ)が遅くなってもやりきるんだ、という意思を確認しました。大事な時期に注目されているプロ野球が一体ではない。それが問題」。怒りを通り越して、ただ悲しんでいた。