<巨人2-6中日>◇3日◇東京ドーム
落合竜が「大改造打線」で公式戦初対決の巨人沢村をKOした。決定力不足で敗れた前日から3番森野将彦内野手(32)、4番和田一浩外野手(39)以外の全打順でメンバーを変更した。チームの象徴ともいえる荒木と井端が同時にスタメンを外れるのは03年9月19日横浜戦以来、8年ぶりの異常事態だった。
初回1死から代役遊撃の2番岩崎達が選んだ四球をきっかけに一、二塁とし、4番和田が沢村と対した。フルカウントから速球に合わせたが、スライダーに体勢を崩された。和田の打撃はここから。泳ぎながらもバットはトップの位置に残り、そこからヘッドをぶつけるようなインパクト。独特の打撃で左翼席まではじき返した。
「沢村くんの一番の特長は速い真っすぐ。だから当然、あの場面も狙っていった。ただ、きょうは球がばらついていた。一番悪いくらいじゃないのかな」。
先制の7号3ランで前日からの嫌な流れを断ち切ると、5回には大ブレーキになっていたグスマンに代わって初めて5番に入った平田が内野安打で出塁し、小池正晃外野手(31)が直球を左中間へ3号2ラン。「4打席あっても1打席だけのつもりでいる。2軍にいた時も必ずチャンスがくると思っていた」。主砲の1発と、チャンスに飢えていた男たちの活躍で5回までに5点を奪い、沢村をKOした。
「野手の方は言う必要ないでしょう。和田は(打率が2割5分を超え)これで楽になるんじゃないか。数字はうそをつかない。ここから落ちることはないだろ」。落合監督は打線大改造の理由には触れなかったが、辻総合コーチは「どうだい。ウエスタン・ドラゴンズ!」とニヤリ。若手の大胆起用で、巨人戦勝ち越しを決めた。【鈴木忠平】



