<広島0-5阪神>◇18日◇マツダスタジアム
阪神は米国男子の踏ん張りで、勝率5割復帰に王手をかけた。5番クレイグ・ブラゼル内野手(31)が連続適時打で3打点。先発ジェイソン・スタンリッジ投手(32)が8安打完封し、3連勝を決めた。最大11まで膨らんだ借金が気がつけば1に。好調な打線と助っ人投手がかみ合い、首位ヤクルト追撃の勢いが出てきた。
ブラゼルの決定力が際立った。勝負どころと見れば、どんな形でも“ゴール”を決める。女子サッカー米国代表のワンバック、いや日本代表・沢ばりのストライカーぶりを発揮した。
ブラゼル
しっかり打てる球を打つだけ。振りすぎずコンパクトに、ということを意識できたね。
1回2死一、二塁の好機。1ボール2ストライクと追い込まれ、広島福井の外角フォークに逆らわない。ライナーで中堅左を破る先制2点二塁打を放った。
ブラゼル
2ストライクという状況もあってコンパクトにね。今日の風があれば、自分だけじゃなく大きな当たりは難しいから。
向かい風も把握済みだった。2点リードの3回1死二塁の場面、再び1ボール2ストライクから、内角141キロ直球を左前に運んだ。カウントに応じて強振を避け、柔軟な姿勢で2打席連続タイムリー。試合の主導権を完全に引き寄せた。
6月30日、甲子園室内練習場で全体練習に参加した時のこと。同時間の甲子園で2軍がウエスタン・リーグ広島戦を戦っていると知り、箱数個を抱えベンチ裏に走った。スパイク5、6足に練習用シャツに…。今季新加入したベネズエラ出身の24歳、育成選手ベキオナチにプレゼントしたのだ。「彼はまだ育成選手で、そこまで用具をそろえられないかもしれないから」。今や虎助っ人勢のリーダー格だ。
ブラゼル
前半戦を良い形で終われれば、良い流れで後半戦に入っていける。
3連勝で借金は1まで減った。台風直撃の兼ね合いもあるが、今日にも借金完済だ。【佐井陽介】



