日本ハム栗山英樹新監督(50)が9日、札幌市内のホテルで就任会見を行った。終盤に得点力不足に陥って失速した今季の戦いを振り返り、「タフなチーム」を目指すことを明言。そのうえで、「ワクワクするような」エンターテインメント野球を新チームのテーマに掲げた。この日午前には正式契約を結び、契約金3000万円、年俸7000万円の2年契約でサインした。背番号は80。(金額は推定)
新生日本ハムが目指すべき野球は、明快だった。無数のフラッシュに照らされる中、新監督はまばゆい笑顔で目標を掲げた。
栗山監督
ここ一番で勝負を仕掛けられる、見ていてワクワクするような、そういうものに向かっていきたい。優勝するチームでも10回やったら4回負けてしまうのがプロ野球。仮に4回の時に見に来てくださっても、『あ~やっぱりファイターズはいい野球見せてくれて良かったな』と。そういう野球をやれるように全力を尽くしていきます。
移転8年で6度のAクラス。常勝球団として結果を求めるのはもちろん、そこにエンターテインメント性を加えるつもりだ。
前任のヒルマン、梨田監督が積み上げてきたチームカラーに、「ハラハラドキドキ」という、独自色をプラスする。投手力を中心とした守りの野球は継承。その上で、今季終盤の大失速の要因ともなった得点力不足の解消に着手する。「一番いいチームはタフなチーム。攻撃は1人ではなく、人数をかけながらもっと動かなければいけないとも思います」。スクイズやバントエンドラン、重盗、バスター…etc。あらゆる作戦を駆使して得点を奪いにいく姿勢を植え付ける。それが、相手やファンにとっては、“何をしてくるかわからない”というドキドキ感につながる。
注目の背番号は、希望して80を選んだ。長く取材活動を行ってきた中で、特に感銘を受けた名将・三原脩氏にあやかってのもの。監督通算1687勝の名将は、背番号を50、60、70と変えながら、西鉄、大洋、近鉄をAクラスに導いた。だが、80をつけたヤクルト時代だけは、それができなかった。「野球人としては全ての面で勉強されていて、そういうところは憧れています。大先輩に少しでも近づけるようにという思いで決めました」。三原氏が日本ハムの球団社長を務めた経験があることにも、縁を感じたという。
明日11日には2軍施設の千葉・鎌ケ谷で選手と初対面し、12日から秋季練習を視察する。「誰よりも野球が好きで、誰よりも勝ちたくて、誰よりもいいチームにしたくて、みんながヒーローになってほしくて…。そういう熱さは(選手に)伝えたいと思います」。物腰が柔らかく、会う人をとりこにする人柄そのままに、ファンを魅了する栗山新体制。いよいよ船出する。【本間翼】



