楽天田中将大投手(23)がみちのくリレーの先陣を切る。今日23日に岩手県営野球場で行われる球宴の第3戦に先発。東日本大震災復興支援として開催され、全パは塩見貴洋投手(23)と青山浩二投手(28)の楽天勢、宮城出身の西武岸孝之投手(27)が登板予定。“東北継投”で一矢報いにいく。全セは岩手出身のヤクルト畠山和洋内野手(29)が4番で先発する。

 満を持して、田中がマウンドに上がる。華やかなお祭りムードに加え、東日本大震災復興支援の意味を持つ舞台。東北を代表する球団のエースとして「たくさんの人が見に来ると思いますし、球場に来られない方にも、いい時間、楽しい時間を過ごしてもらえるように、しっかりやれることをやりたい」と、被災地はもちろん、全国のファンへ全力投球を誓った。

 広島前田健、巨人坂本らとともに「88年会」を結成し、東日本大震災の復興支援活動を計画している。21日の第2戦では前田健が最優秀選手に輝き、坂本は敢闘選手に選ばれた。田中は「僕はそういう賞に縁がないと思ってるんですけど…」と控えめながら、「昨日マエケンがとったので、僕は難しいと思いますけど、必死に頑張ります」と、セの強打者を全力でねじ伏せるつもりだ。

 そのためにシーズン中と同じ姿勢で臨む。「真っすぐ勝負とか、そういうのが美学とは思ってないので。トータルで抑えたい」と勝つことに徹するスタイルを貫く。「投球する姿勢だとか姿を見せていきたい」と真剣勝負を挑むことが、ファンへのメッセージにもなると考えている。

 全パは田中、塩見、岸ら東北に縁のある投手でつなぎ、抑えに青山が登板する予定。田中はこの日、松山から移動したいわて花巻空港で、あいさつを行った。「自分のベストを尽くして投げられたらいいと思ってます」。2連敗のパの意地をみせるため、被災地復興の力になるために、マー君が1球入魂で腕を振る。【斎藤庸裕】