<オリックス0-2日本ハム>◇9日◇京セラドーム大阪

 “超人”の目がぎらついた。日本ハム糸井嘉男外野手(31)が、最初のチャンスを逃さなかった。1回1死二塁で左前打。左脇腹痛から復帰し、3試合目で待望の打点を挙げた。「仕事ができて良かった」。自身初の指名打者での先発だった。「どう試合に入っていこうと考えていたけど、違和感はなかった」。第1打席で結果を出し、安堵(あんど)の表情で振り返った。

 驚異的な回復は、チームへ貢献したい強い思いがあったからこそだ。体はまだ万全ではない。患部は当初、全治2~3週間と診断された。しかし、10日も経たないうちに1軍へ合流。故障してから、わずか13日で出場選手登録された。スタメン復帰した7日の試合前「こういうの、信じるようになって」と新たなネックレスとリストバンドを身につけていた。「体のバランスが良くなるらしいよ」。身体能力を最大限に引き出すと聞き、故障後すぐに取り入れた。どんな力を借りても、早く戦列に戻りたかった。

 適時打の後は、相手の守備のスキを突いて二塁へ。走塁でも果敢な姿勢で2点目を演出した。「これからは1試合1試合が大事になる」。頼りになる背番号7が、逆転Vの使者となる。【木下大輔】