オリックスが、中日を戦力外になった平井正史投手(37)を獲得することが12日、濃厚になった。リーグワーストの防御率3・34に沈んだチームにとって、投手陣の立て直しは急務だ。中継ぎ陣はFAで獲得したミンチェが不安定で、1年間を通じて勝ちパターンを確立できなかった。平井は今季2試合の登板に終わったが、球威は健在だ。

 平井にとって、オリックスは、93年ドラフト1位でプロ入りした古巣にあたる。プロ2年目の95年には、15勝5敗27セーブをマークし、リーグ優勝に貢献した。球団が復活を目指している96年までのリーグ連覇時に在籍しており、黄金時代を知る選手の1人だ。平井にとっては、02年以来11シーズンぶりの古巣復帰になる。