剛剛タッグでレッツゴーゴー!?

 オリックスから阪神へFA移籍した日高剛捕手(35)が27日、大阪市内のホテルで入団会見に臨み、新加入の西岡剛内野手(28=前ツインズ)との共闘を誓った。2年総額1億円で契約。背番号は37。「たけし」と「つよし」で読み方は違うが、同じ剛の字を名前に持つ剛の者が虎を変える!(金額は推定)

 無数のフラッシュを浴びながら所信表明した。17年間在籍したオリックスから新天地に飛び込む35歳のベテラン捕手の目には、強い決意がにじんでいた。

 日高

 全員ライバルだと思っている。レギュラーは常時試合に出ている。全部の面において持ち味を出していかないと、レギュラーにはなれない。

 力強くレギュラー奪取を宣言した。経験豊富な日高が藤井彰、小宮山、今成らとの正捕手争いに参戦する。新参者は強力な“援軍”を味方につける。それが、新加入の西岡とのタッグ結成だ。プロ18年目で初のセ・リーグも、阪神“同期入団”となる西岡の存在が大きい。

 日高

 パ・リーグで一緒にやってるし、いい選手には絶対に変わりないんで、心強いかなとは思う。

 読み方は「たけし」と「つよし」で違うが、同じ剛という名前の剛剛タッグで、新風を吹き込む。分岐点で同じ方向を向いた2人。猛虎再建への覚悟は同じだ。背番号も「野球人生の中で、7しかつけていないので。47いって7いって27にいったんで」と阪神で「37」を選んだ。こちらも「7」の西岡と結びつく。ラッキーセブンでゴーゴーとどこまでも景気がいい。

 リーグを移っても、阪神投手陣を熟知している点は大きい。中村GMから若手投手の“先生役”も期待されている。キャンプ前に投手陣とコミュニケーションを取ることも熱望した。

 日高

 全員が全員、知らないピッチャーじゃない。ウエスタンで対戦しているので、ほとんどのピッチャーは知っていると思うので。打つ方の目線と守る方の目線は当然違ってくるので、できれば早めにコミュニケーションを取っていきたい。

 阪神移籍の決め手となったのは、オリックス時代に師弟関係だった中村GMの口説き文句だった。「セ・リーグでもうひと花咲かせてくれ。もう1度、輝け!」。オリックスとの最終交渉を終え、新天地へ挑む決意をした。その目は早くも来春キャンプインを見据え、真っさらな気持ちで猛虎の一員となる。

 日高

 2月1日から新人の気持ちでいかないといけない。はつらつと声を出して。

 もうひと花咲かせる舞台は整った。センターラインに並ぶ、ゴーゴーホットライン。ベテラン捕手が西岡とともに、猛虎再建の核となる。【岡本亜貴子】

 ◆日高剛(ひだか・たけし)1977年(昭52)8月15日、福岡県生まれ。九州国際大付から95年ドラフト3位でオリックス入団。98年に1軍デビュー。00年から9年連続で100試合以上出場。08年に打率2割6分9厘、13本塁打をマークするなど打撃面でも定評がある。182センチ、88キロ。右投げ左打ち。