西武イケメン軍団に、頼もしい新戦力が加わった。ドラフト3位入団の立命大・金子侑司内野手(22=立命館宇治)が7日、若獅子寮に入寮した。メジャー挑戦する中島が抜けた遊撃手候補として「1年目ですけど、いいところを出していけたらと思います」と抱負を語った。俳優・向井理タイプの整った顔立ちに、視察したスカウト陣から「いい顔をしている。活躍したら、人気が出るな」と声が上がった。

 西武独自のドラフト戦略として、顔にはこだわりを持つ。伝統として「同じぐらいの実力がある選手で迷った場合、顔がいい方をとる」という共通認識がある。プロで一握りのトップ選手になる可能性を見極めるために、スター性のある顔を判断材料にする。実際に中島、栗山といった上位指名でない選手が「チームの顔」として成長してきた。

 金子は両打ちで、50メートル5秒8の俊足が武器。「小学生の時に京都市3位でした」と言う速さだけでなく、走塁技術にも自信を持つ。鈴木球団本部長は「足だけなら1軍ですぐに通用する。うちには走れる内野手がいないからチャンスが多いはず」。実力だけでなく、人気面でも、ポスト中島の期待を集めそうだ。