サムライジャパンは紳士たれ!

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の山本浩二監督(66)が9日、代表候補選手に「茶髪禁止」を発令した。日の丸を背負う自覚を促すためチーム内のドレスコードを徹底する方針。7日の自主トレ公開日に黄金色に染めた丸刈りで現れた日本ハム中田翔内野手(23)に「(2月の代表合宿に)ああいう格好でやって来たら一喝せなあかん」と、早くも目を光らせた。

 国の威信をかけて戦う男たちには、相応の品格が求められる。都内で取材に応じた山本監督は「代表選手らしい服装や髪の毛、態度というものがある。それはプロ野球選手である前に社会人として大切。選手たちは当然、分かってるだろうが、もしそういうことがあれば、注意しないといけない」とドレスコードを徹底する方針を打ち出した。

 「紳士たれ」がモットーの巨人のように、茶髪、長髪、ひげは禁止となる見込み。穴あきジーンズやサンダル履きなど、服装の配慮も求めていく。過去の日本代表でも自発的に髪を黒く染めたり丸刈りにする選手はいたが、浩二ジャパンではさらに厳しく身だしなみがチェックされることになった。

 現在、代表候補選手の自主トレの様子を報道で見て、仕上がりを確認することが山本監督の日課の1つとなっている。WBCへの意気込みが伝わってくるコメントを目にするたび「WBCのために早めに仕上げようとしてくれている。本当に頼もしい」と、うれしく感じている。その一方で、気になることも…。風紀委員長のような鋭い視線は、7日に自主トレを公開した中田が黄金色に染めた丸刈りに、あごひげを生やしていたシーンに向けられた。

 山本監督

 選手は目立ちたいと誰もが思うもの。しかし、目立つということの意味をはき違えたらいけない。目立つならプレーで目立て、ということや。

 もちろん、オフに羽を伸ばす若者の遊び心は理解している。山本監督は「(中田は)ヤンチャなやつやからな。徐々に成長していけばいい」と、今は目をつぶるつもりでいる。しかし、2月の代表合宿に茶髪で現れたら、容赦はしない。「あんな格好でやって来たら一喝せなあかんな」。顔は笑っていたが、目は笑っていなかった。【広瀬雷太】

 ◆前回大会の規律

 原監督ら首脳陣の意向で、髪形には“規制”が敷かれた。中島(西武)は居残り特守で原監督から「いいぞ!

 あとは頭だな」と冷やかされ、山田投手コーチから「サムライらしくしろ言われた」と茶髪を黒く染めた。涌井(西武)も山田コーチからの命令を受け、茶髪から黒髪に変更。村田(横浜)は両耳の上にそり込みを入れていたが、練習試合で4打数無安打に終わると耳元を刈り上げてラインを消した。