<ソフトバンク1-2ロッテ>◇7日◇ヤフオクドーム

 悪夢の逆転負けだ。ソフトバンクが逃げ切りに失敗した。秋山幸二監督(51)は「終盤…守りきれないね」とポツリ。試合前はロッテ、西武とゲーム差なしで並んでいた。勝てばクライマックスシリーズ圏内の3位浮上だったが、4番手パディーヤがぶちこわした。

 先発武田翔太投手(20)が5回途中まで粘り、1点リードで継投に突入。森福、柳瀬とつないで、8回から助っ人右腕が登場した。ところが2死三塁から代打ブラゼルに同点打を許した。問題はその打たれ方にあった。

 初球空振りの2球目だ。捕手細川が構えたミットは高めのボール球だったが、ストライクゾーンに直球を投じて左前に運ばれた。高山投手コーチが首をひねる。「ボール球を要求して、あそこに行くわけだから。明日もう1度、監督と、本人とも話をする。使い方を考えないと」。堪忍袋の緒が切れる寸前だ。

 先発の時も、捕手のサイン無視がしばしば。高山コーチが続ける。「1度じゃないんだよ。何度も話していること。彼の野球観には、1球でも少なくというのがある。何度も話して、そこはクリアになったはずだけど」。結果が出ず中継ぎに配置転換されたが、これではまたも失格の烙印(らくいん)が押されそうだ。

 続投した9回に先頭塀内に二塁打を浴び降板。千賀の決勝点献上につながった。6敗目のパディーヤは試合後、真っ先に球場を去った。通訳をつけず足早にタクシーに乗り込むと、報道陣を遠ざけるように自らドアをバタンと閉める乱れっぷり。メジャー108勝が看板倒れになっては首脳陣も頭が痛い。【大池和幸】