<オープン戦:オリックス5-8楽天>◇12日◇京セラドーム大阪

 オリックスが15本対9本と安打数では楽天を上回っても、連敗を止められなかった。オープン戦とはいえ5連敗。森脇浩司監督(53)は「ダメなんじゃない!」と珍しく、不機嫌さをあらわにした。

 流れが悪い象徴は4回だった。楽天に再逆転された直後にチャンスをつくった。先頭山本の敵失出塁から山崎勝、平野恵の連打で無死満塁。ヘルマンが放った鋭いライナーは、二遊間を抜けたかに見えた。

 同点打と思われた打球は二塁走者山崎勝を直撃。サッカーのゴールキーパーばりに打球を体で“受け止める”結果になった山崎勝の後ろで、捕球を試みた遊撃松井稼もひっくり返っていた。記録はヘルマンが内野安打で山崎勝は走塁死。なおも1死満塁と好機は続いたが、安達が二塁ゴロ併殺。1点も返せなかった。

 「オープン戦であっても一気呵成(かせい)にかかっていかないと。それができるかどうかなんです」。厳しい表情で森脇監督は厳しい言葉を続けた。

 ペーニャ、糸井の主力2人がいまだに故障で離脱中。本来なら今日13日の関東遠征出発前に1軍メンバーを絞り込むはずが、狂いが生じた。今日13日は金子が2年ぶりにオープン戦に登場。昨季は右肘違和感でぶっつけ開幕ながらシーズン15勝を挙げたエースが救え!

 の心境で、登板を待つ?【堀まどか】