<阪神1-4オリックス>◇7日◇甲子園

 首位打者鳥谷にメジャーも熱視線!

 海外FA権を保有する阪神鳥谷敬内野手(32)のプレーに米大リーグスカウト陣も興味津々だ。甲子園にレッドソックス、パイレーツ、ブルージェイズ、ツインズ、パドレスの5球団が集結。試合終了まで見守った。

 3回2死で内角直球をさばき、ライナーで左前にチーム初安打を運んだ。守備の安定感も際立つ。2点を先制された4回、なおも2死一、二塁で竹原の中前に抜けそうなゴロを好捕。追加点を阻んだ。

 昨年12月に契約更改したが、12年に取得した海外FA権を保有したままだ。今年1月末には「年齢もありますし、条件もありますけど(メジャーの)夢は持ち続けていきたい」と心境を明かしていた。いまはキャプテンとしてあこがれを封印し、チームの勝利のために攻守で体を張る。

 昨季までもメジャー球団からの視察を受けたが、打撃での物足りなさを指摘するスカウトもいた。今年は違う。試合前には鳥谷の打撃練習をビデオ撮影する球団もあった。この日で打率は「・33488」を示し、中日ルナを6糸(1割の1万分の1)差、上回った。6月以降に打率でリーグ1位になったのは11年目で初だ。

 あるメジャースカウトは「インコースの打ち方がうまくなった。技術は上がっています。候補に入れる球団もあると思う」と説明する。米球界のリサーチが熱を帯びるほど、鳥谷の打撃が充実している証拠だ。