RIZINの榊原信行実行委員長(54)が4日、福岡市内で会見し、大相撲の元西前頭筆頭で総合格闘家に転身する大砂嵐(26=エジプト)への期待の高さを語り、年末のミルコ・クロコップ(43=クロアチア)の引退試合の相手を務める可能性に言及した。
同委員長は2日にツイッターで「大砂嵐と契約しました! 今年の夏以降にRIZINでMMA(総合格闘技)デビューします。相撲界での無念を晴らすべく、謙虚に精進してほしいです」と発表した。この日あらためて契約の経緯を説明。出会いは昨年の夏で、会食した際に総合格闘技への強い興味を示していたという。角界入りする前はエジプトで60戦無敗の格闘技経験があるとし、将来的には総合格闘家として戦いたい意向をみせていたとした。
その後、大砂嵐は1月3日に長野県内で追突事故を起こし、長野県警の取り調べに「自分は運転しておらず、妻が運転した」と虚偽の供述。日本相撲協会にも報告をしておらず、無免許運転も判明したため協会から引退勧告を受け、3月9日に引退を表明した。同委員長はその事件も踏まえ、「連絡を取ったのはお互い。彼が無念というのは相撲界に無念ではなく、自分自身に無念なんですね。アスリートの思いがかなうかどうか、やり切る前に相撲界を去らないといけなかった。であるなら、間違ったことに対してはきっちり責任をとらないといけないが、その先にはセカンドチャンスがあって良いはずですし、次の希望に向けて走りだしたい気持ちに満ち満ちていた」と気持ちをくんだ。6月には第1子が誕生予定で、家庭を支えるためにも転身を決めたという。
5月1日には親交あるジョシュ・バーネットの元で鍛えるために渡米した。今後は7月29日のRIZIN11(さいたまスーパーアリーナ)のリングであいさつし、デビュー戦は9月30日のRIZIN13(さいたまスーパーアリーナ)を計画している。同委員長は「力士特有の満身創痍(そうい)ということもなくコンディションは良い。育成していくに値する。日本の生活も長いし日本語も話せますし、神聖な競技に身を置いていた中で培ったものをベースに次世代のヘビー級の一角をになう選手だと思っているのでしっかり育てたい」と方針を示した。
さらに言及したのは年末の大一番。「ポテンシャルはありますから、大みそかのミルコの相手という可能性がないわけでもない」と、クロコップの引退試合の相手にまで駆け上がる期待も込めた。【阿部健吾】

