<アイスリボン>◇11日◇神奈川・横浜ラジアントホール◇観衆195人

 インターナショナル・リボンタッグ、REINA世界両タッグ選手権は劇的なフィナーレとなった。戦前予想は劣勢と見られた希月あおい(23)つくし(15)の王者組が、超実力派のヘイリー・ヘイトレッドとくるみの挑戦者組を退け、初防衛に成功した。

 劣勢を覆したのは高校受験を控えたつくしの固い決意だった。「受験日が3月5日なんですけど、いま目の前にあるのは『横浜リボン(この日の大会名)』です。だから受験のことは置いておいて、防衛をしてベルトを持ってピカピカの高校生になりたいと思います」と誓ったつくしは、パロスペシャルから飛びつきフランケン、さらには低空ドロップキックを次々と見せて躍動。パートナーの希月も、その勢いに乗ってラッシュ。残り3分を切ったところで希月がコーナーセントーン。その後も旋回式のボディプレスから、ダイビングラリアットで粘るくるみを仕留めた。時間は19分59秒。あと1秒で時間切れとなるギリギリの勝利だった。

 敗れたヘイリーも「ツクシ・アンド・キヅキ・イズ・ファニー・ガール!」とつくし、希月組の持ち前の明るさをたたえ、納得した表情でリングを降りた。

 つくしは「これでようやく安心して受験勉強に専念できます。絶対高校合格します」と、ファンの前で誓った。