<プロボクシング:WBC世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇4日(日本時間5日)◇米ロサンゼルス・ステープルズセンター

 元世界3階級制覇王者フリオ・セサール・チャベスの長男ジュニア(25=メキシコ)が世界初挑戦で、父に続く世界王座を奪取した。3度防衛中だった同級王者セバスチャン・ズビク(29=ドイツ)の的確な右ストレートに対し、父譲りの力強いボディーブローで応戦。2-0で判定勝ちし、デビューから45戦無敗(43勝=30KO=1分け1無効試合)で世界ベルトを手にした。

 偉大な父の目の前で競り勝った。「この夢はボクシングを始めた時からずっと願っていたもの」。ジャッジ3人中2人に支持されての判定勝利だった。男女合わせて5組目の親子王者の誕生。「接戦だったけど全力で奪いにいった」と父をリングに上げ、2人で一緒に笑顔でベルトを掲げて喜んだ。