大相撲の春巡業は19日、水戸市内で行われ、関脇照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が精力的に稽古をこなした。

 巡業の稽古は通常、組ごとに分かれるが、照ノ富士は2組にまたがって稽古。2組で6人と計23番取って、16勝した。

 見守った尾車巡業部長(元大関琴風)は「本人も(大関とりの)その気になっているんじゃないか。意欲が出てきた。こういうのは態度で宣言しないといけないからな」と、照ノ富士の気概を評価した。

 関取で最多の番数をこなした当の本人は「いつも通りっすよ。そのときにやりたくなっただけだよ」と照れ笑いしたが、大関への意欲を問われると「上がる気があるからね」と言葉に力がこもった。