日本相撲協会は29日、名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)の新番付を発表し、新入幕を果たした青狼(26=錣山)は名古屋市緑区の宿舎で会見を行った。

 初土俵から59場所での入幕に「うれしいです。長かったですね。あと2、3年早く上がりたかった」と、初土俵、新十両も決めた名古屋の地で喜びをかみしめた。

 モンゴル出身力士としては、23人目(外国出身力士46人目)の幕内力士。角界入りの橋渡しをしてくれた元横綱朝青龍にそっくりの顔立ちだが「あんまりうれしくない(笑い)。自分は自分なので」と苦笑いした。夏場所前には「お前みたいな弱いオオカミはいないんだよ」と言われたという。

 「結びの一番で取ってみたい。10番、11番勝ったら三賞もあると思う」と2ケタ勝利を目標に掲げ、強いオオカミを目指す。