AKB48の島崎遥香(19)が、自身のトレードマークになりつつある「困り顔」について初めて語った。眉毛を寄せて、切なげな雰囲気を出すこの表情は、ミュージックビデオ(MV)、グラビア、テレビ番組での歌唱中も再三、見せているが、背景には「安易に笑顔を作れない」ことがあった。そして考え抜き、3年かけて見いだした自分に合う表情だと明かした。

 アイドル=笑顔というイメージはあるが、島崎の考えは違った。「普段は、あまり笑わないんです。無理して笑うと、作り笑顔になっちゃうんですよ」。それでも、AKB48グループで生き残るには個性が必要で、自分の中でナチュラルにできるこの困り顔を見いだしたという。「AKB48に入って3年かけてたどり着いた顔です。自分の表情について、私なりにいろいろ考えた結果です」。

 それが19日発売のファースト写真集「ぱるる、困る。」(集英社、税込み1470円)のタイトルにもつながった。自身初のソロ写真集。島崎は作っていない笑顔で喜びを表現した。

 「記録として残るから、うれしいです。AKB48関連の写真が多いから、いつか将来見たときに『私はこの時、AKB48だったんだな~』って思うのかな」

 表紙では、やはり「困り顔」を披露している。一方で、爽やかスマイルも多数収録されており、島崎も「この写真集には私の自然な笑顔が載っていると思います」とアピール。秋元康総合プロデューサーからも、商品説明として「もう、君は困らなくていい。僕たちが何とかする」という一文を贈られている。

 撮影は、今月20日の福岡ヤフオクドーム公演を皮切りに行われるAKB48の5大ドームツアーにちなみ、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の5都市で行ったといい、島崎は「大阪、楽しかったです。人がよかった。お店の人とかが、みんないい人で、『あ、ぱるるや~』みたいに歓迎してくれました」と振り返った。

 24日には、東京・福家書店新宿サブナード店で発売記念イベントが行われる。