本コラムでは、私の似顔絵師としての13年間で7万人描いてきた経験を元に独自に編み出した新しい顔相学「顔パーツ占い」で、話題の有名人の顔を分析しております。絵と顔パーツ分析の両面でお楽しみいただけましたら幸いです。

琴奨菊
琴奨菊

 今回は、10年ぶりとなる日本出身力士の優勝を初場所で成し遂げた大関琴奨菊を分析してみたいと思います。土俵では厳しい顔を見せる大関。今場所の顔は以前にも増して凛々しく厳しい表情が多かったように思えます。でも、普段の表情は穏やかで憎めないキャラクター。そのギャップがまた大関の魅力をアップさせているように思います。どういった本質を持っているのか、そして日本人力士の綱取りは成るのか、顔パーツで分析しながら占ってみたいと思います。

 まず、彼の目と鼻を掛け合わせた詳しい人物タイプは「真面目で優しい町のお医者さん」タイプで、親しみやすく真面目な人柄が周囲から愛され、尊敬され愛されるマスコット的キャラクターになる方が多いタイプです。そのため、このタイプの方の意見や主張は、その人柄の良さから周囲に聞き入れてもらいやすく、重みを持ち、支持率を高められます。そんなことから周囲への影響力があるため、指導者に大変向いている相であります。教師や医者などの職業に就くとその能力が最大限引き出せる相です。

 また、責任のある立場に就くことで、より一層その使命感や責任感を感じる事ができ、結果的に更に能力をアップさせます。横綱に上り詰めることができれば、模範的で愛される存在になろうと自分を律しながら努力でき、更にその能力は上がっていくでしょう。「地位は人を作る」まさにそのような流れを感じる、そして掴める可能性が高い相であります。

 そのためには、常に気を抜かず、その重い責任と使命を全うしなければいけないというプレッシャーを感じることで、逆に能力は上がっていくタイプなので、初場所で3横綱を撃破した上に14勝1敗という好成績で優勝し、来場所で綱取りもかかる状況というのは、良い方向に向かうと考えます。年齢的にも今後そうはやってこないビッグチャンスという事、そしてプライベートでも結婚という事で、更にその責任感や周囲からの期待や支援は増えますから、そういった面でもポテンシャルが最大限引き出されると思います。

 このタイプの他の有名人の中には、フィギュアスケートの絶対王者・羽生結弦もいます。「プレッシャーを力に変えられる」そして、「愛され尊敬される」タイプだということが分かります。

顔占いタイプ診断タイプ一覧
顔占いタイプ診断タイプ一覧

 一方、口のタイプは「ガンコ一徹」な相の持ち主なので、頑固に自分の相撲を貫けるかどうか、つまり得意のがぶり寄りを貫けるかどうか、そのあたりが勝利の鍵になるでしょう。このタイプは「迷いが出ると一気に崩れる」性質があるので、いかに集中し自分の形に持っていけるかどうかが大事でありますが、その点で言えば大関は「上半身を反らす」というルーティンをしっかりと持っていることも強みとなるでしょう。

 そして、これは調べてみて驚きましたが、現時点で最後の日本人横綱である「若乃花勝」さんも、「目7×鼻6」のパーツの持ち主で事奨菊関と「目×鼻のより詳しい人物タイプ」が同じであるということが分かりました。これも何かの縁でしょうか。

 横綱若乃花以来の日本人横綱の誕生、私の分析では大いに期待できそうです。