桂文枝一門の桂かい枝(46)が14日、大阪市内で独演会「三番勝負」を発表し、上演予定のネタ「三十石夢の通い路」にちなみ、ふんどしにハッピを羽織った船頭姿を披露した。

 取材陣を見渡し「いや…思ったよりも女性の記者が多くて…いいですか?」。楽屋でひそかに、着物の下にふんどしを着込んでいたものの、尻込み。「動物園」「ちりとてちん」など、多くのネタを英語に訳した「英語落語」を始めるなど、アイデアマンとして知られる一方で、人柄は誠実なかい枝らしく、照れながらのふんどし披露となった。

 独演会は、9月4日にゲストは桂米団治、来年1月10日にゲストを春風亭昇太、同4月(ゲスト未定)まで「三番勝負」として、ABCホール(大阪市福島区)で開催予定。各回ともに、ネタ下ろしを予定し、9月の初回は「稽古屋」を初演する。

 その9月は「三十石-」のほか、「堪忍袋」と決めている。

 「三十石はよくやってまして、ようできてると思うてたんです。こないだも、師匠(故5代目桂文枝)の若いころからのファンや言う人に見てもろて、どや? 思うたら、『あんなんやったら船進まへんで』言われました」

 兄弟子で一門筆頭の6代桂文枝(71)から「経験したことは全て舞台に出る。踊り(の演技)もやってるかやってないか分かる」と指導されたことを思い起こし、9月の公演に向けて「船漕ぎの体験教室に申し込んだ」そうだ。その意気込みから、ふんどし姿での撮影会となったわけだ。

 気合の象徴は、ふんどしだけではない。師匠の5代目文枝が得意としていた鳴り物を派手にならす「はめもの落語」の継承を期する。「東京に(落語会で)呼ばれると、はめものをやると喜ばれる」と言い、師匠が上方落語の特長として定着させた「はめもの」を極めたいと考えている。

 「僕ももう46歳になる。スティーブ・ジョブスは46歳でCEOになり、アップル社を発展させたんで、僕も。すでに家ではCEOと呼ばれてます。ちょっと・エロい・おっさんですけど」と笑わせつつ、師匠世代からの伝統芸継承を誓っていた。