女優藤原紀香(44)が、出演舞台に招待したすべての知人の鑑賞料を自身で支払い、その後、多額な請求に驚いたという過去を明かした。

 藤原は30日に更新したブログで、昨年3月に亡くなった俳優宇津井健さんから生前聞いた言葉を紹介。藤原が自身の出演する舞台に友人や関係者をすべて招待していることを知った宇津井さんは「紀香さん、舞台はね、僕たちの努力の結晶です。最高のものをお見せするために、私たちは日々、闘いそれに向けて汗を流し、苦労して、作り上げています。仲間たちをすべて招待し、自分でお金を払っていたら意味がありません。大切な仲間だからこそ、芝居のお代はいただくものではないかな。代わりに、我々は最高のものをお見せするのです。それが、プロフェッショナルということです」と語ったという。

 藤原はそれまで、舞台を見たいと言う知人や仲間をすべて招待し、そのすべての料金を自身で支払っていたという。「かなりの額の請求が舞台後に届き驚いたことも(笑)役者はこういうものなのかと思っていましたが...」と振り返った。

 しかし宇津井さんの金言に、考えを改めた藤原。今では「特別な場合を除いて、仲間たちだからこそ、お代はいただくようにしています。プロだからこそ」と、その言葉を守っている。また、自身が招待された場合にも「私は、必ずお代はお支払いするようにしています。いえ、招待ですと言われても、『きちんとお支払いさせてください』とお伝えします」という。「受け取れない」と断られることもあるそうだが、「その場合は美味しい~お差し入れや、舞台を乗り切るための役立つものを後ほど、お送りすることにしています」と明かし、「その方の、汗と涙、努力の結晶を見せていただくのだから。お知り合いということで、お席をご用意くださるだけで、幸せなことだもの」と舞台への思いをつづった。