俳優石坂浩二(74)がレギュラー出演するテレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」(火曜午後8時54分)を降板することが28日、分かった。石坂は番組開始時の94年4月から出演しており、22年間担当した番組を卒業する。

 石坂は同番組で紹介される古い芸術的な作品を見るのが大好きとされる。関係者によると、新年度から同局で「鑑定団」の“DNA”を受け継いだような新番組がスタートするという。同関係者は「(石坂の)今回の『鑑定団』卒業は、その新番組を担当するため」との見方を示した。

 一方、一部で、番組制作責任者が石坂の発言部分を意図的にカットしている可能性が報じられたり、石坂と責任者が酒席でもめたことによる確執などを背景に、同局が降板を通告していたなどとも報じられた。

 この日、都内の同局で定例会見した高橋雄一社長は石坂の降板について「改編にかかわることは申し上げられない」と明言を避けた。これらの報道には「驚いた。石坂さんの果たした力を認識し、敬意を表している。唐突な記事。今後のことも良好な関係で話している」。さらに「石坂さんに失礼。確執があるとは聞いていない」と続け、酒席でもめたことは分からないとした。「発言カット」については、同局は約3時間の収録を1時間に編集する上で、結果的にそうなったと説明した。