演歌歌手市川由紀乃(50)が13日、東京・渋谷のHMV&BOOKS SHIBUYAで、この日発売の新曲「ちりぬるを」のPRとして演歌歌手で初めて同所の一日店長を務めた。
店のロゴの入ったエプロン姿で、トークや名刺お渡し会、2ショット撮影会などファンとの触れ合いを楽しんだ。
イベント前、取材に応じた。「新曲の発売当日にイベントができてすごくうれしい。ファンの皆さんと触れ合えて良いスタートがきれました。とても大切な日になります」。
「ちりぬるを」は自身の“歌う世界観”を作詞の松井五郎氏、作曲の幸耕平氏に伝えて出来上がった。「ここ数年は歌謡曲が多かった。ファンの人から『由紀乃ちゃんの演歌を聞きたい』との声をたくさんいただいたので、昔に戻って演歌と向き合おうと思いました」。
24年6月に卵巣がんの治療と療養のために歌手活動を休止し、昨年3月に復帰。同5月19日に故郷の埼玉で復帰後初のコンサートを開催した。もうすぐ1年になる。「あっという間でした。病気をしたことで『私も同じ病気です』などのエールをいただくことも増えました」。
抗がん剤治療は24年で終えたが、今も副作用で手足のしびれが残っている。「体調は日に日に良くなっています。手足のしびれはあるけれどそんなに気にならないくらい。休日は睡眠でエネルギーをチャージしています。元気です」。
エプロン姿には「いつも着物なのでエプロンは久しぶり。アルバイトをしていた時代を思い出してうれしさが募ります」。
一日店長と書かれた名刺については「応援大使をしている福島県国見町で(16年に)作ってもらって以来。色紙やCDを渡す機会はあっても、自分の名刺をファンの人に渡せる機会はない。しかも『一日店長』。みなさんの思い出になればいいな」。
新曲に合わせた着物は黒色を基調にシックかつエレガントだ。「どれがいいかと探していたら京都で見つけました。肩口に(曲タイトルの)『ちりぬるを』と書いてあって、いろは歌も書いてある。『この着物しかない』と決めました。運命の着物に出会うことができました」と満足そうだ。
最新のプロフィルには尊敬する人として「長嶋茂雄」のほかに「矢沢永吉」が新たに加わった。「病気療養中に矢沢さんの音楽と出会ったんです。たくさんの音楽を聞いて矢沢語録を読みました。生きざま、そして格好良さに心を打たれました。昨年12月にはライブにも行きました。矢沢さんから日々、生きる希望をいただいています」と明かした。
昨秋にスタートしたコンサートツアー「新章」では矢沢のヒット曲「止まらないHa~Ha」を歌唱している。「ファンもタオルを投げて盛りあがっています。いつか、遠くからでも本人を眺められたらいいな。遠めに肉眼で見られたら幸せです」。長嶋さんについても「お元気でいらっしゃったら新曲をぜひ聞いて欲しかった。長嶋さんへの愛は永久に不滅です」と笑顔で話した。



