演歌歌手市川由紀乃(40)が7日、京都・伏見稲荷大社で新曲「心かさねて」のヒット及び紅白初出場祈願と歌唱奉納を行った。

 1300年を超える歴史を持ち、全国約3万の「稲荷神社」の総本宮である同大社で、演歌歌謡曲のヒット祈願を込めた歌唱奉納は初めて。

 本殿で行った祈願では、神主が「『心かさねて』のさらなるヒットとNHK紅白初出場を願い…」と声を張り上げると、強い決意から目を潤ませた。

 歌唱奉納では、多くのファンを前に「皆さんと心を重ねて年末の夢ステージに出られたらうれしい。最後まで悔いのないように走り続けます」と力強くあいさつ。出荷9万枚の「心かさねて」、昨年発売した10万枚超のヒット曲「命咲かせて」と「海峡出船」の3曲を歌唱した。

 同大社は41年前、母栄子さん(72)が長女(市川)の誕生を願って訪れた思い出の地だ。希望がかなって生まれた自身の物語を、市川は子どものころから何度も聞かされて育ってきた。「この大社のおかげで私の命が咲きました。今度は歌手としての大きな命を咲かせたい」。

 京都には何度か来たことがあるが、プロの歌手として同大社を訪問したのは初めて。昨年は有力視されながら届かなかった年末の夢舞台へ、気持ちを新たにした。