沖縄のシンガー・ソングライター、しおり(20)が19日、高校時代に悩んでいる友人を励まそうと作った人気曲「Smile」を、沖縄市立高原小学校の卒業式で披露し、卒業生200人の門出を祝った。

 曲は2006年に沖縄限定で発表され、地元のテレビCMに使われたほか、教育関係者から「いじめがなくなった」と反響があるなど、じわりと人気が浸透。高原小では6年生と教員らが修学旅行の最後の夜に肩を組み合唱した思い出の曲で、学校側が卒業生への“サプライズ・プレゼント”として無料ライブを依頼し実現した。

 卒業生や参列者ら全員で「君の頬にまた涙が流れても/ずっとそばにいるよ」などと合唱。この曲を昨年、全国向けにもリリースしたしおりは「人は誰かに支えられて生きていくものなんだというメッセージを伝えられたと思う」と話した。