警視庁は8日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで女優酒井法子容疑者(38=本名・高相法子)を逮捕した。酒井容疑者は夫の自称プロサーファー高相祐一容疑者(41)が同容疑で現行犯逮捕された3日未明から行方不明となっていたが、弁護士を通じた警視庁の出頭要請に応じ、8日夜、文京区内の警視庁施設に出頭した。

 警視庁によると、酒井容疑者は大筋で所持容疑を認めている。

 酒井容疑者の自宅から覚せい剤の吸引器具が見つかり、器具の付着物をDNA鑑定した結果、酒井容疑者と型が一致。高相容疑者も「妻も覚せい剤を使った」と供述しており、警視庁は酒井容疑者が覚せい剤を使用した疑いもあるとみている。

 酒井容疑者は3日未明、渋谷区の路上で高相容疑者が職務質問を受けた際、電話で呼び出された。高相容疑者は覚せい剤を隠し持っていたとして逮捕され、酒井容疑者も任意同行や尿検査を求められたが「絶対に嫌です」と拒否。一緒に駆け付けた男性と車で立ち去り、長男(10)とともに行方不明になった。

 このため警視庁は別居中の酒井容疑者の自宅を家宅捜索し、覚せい剤と吸引器具を発見。高相容疑者は見つかった覚せい剤について「自分のものではない」としている。

 酒井容疑者は行方不明になった直後に現金自動預払機(ATM)で現金を引き出し、東京都新宿区の量販店で下着などを購入。山梨県南部の身延町付近で4日夕、酒井容疑者の携帯電話の電波がキャッチされた。5日には、公衆電話から長男を預けた知人に電話していた。

 長男は6日夜、知人に預けられているのを警視庁が確認した。(共同)

 [2009年8月8日22時26分]ソーシャルブックマーク