シンガー・ソングライター植村花菜(28)が24日、栃木県鹿沼市の「鹿沼総合体育館」(フォレストアリーナ)で、東日本大震災の被災者と福島第1原発事故を受けての避難者を元気づけるため、大ヒット曲「トイレの神様」などを披露した。

 避難所となっている体育館は快晴で青空の下でのライブとなった。アコースティックギターだけのスタイルで被災者約100人の前で熱唱した植村は「楽しい気持ちと温かい気持ちと幸せな気持ちをほんの少しでも感じてもらえたらいいなと思ってきました」。避難生活を続ける中、この日が誕生日だった結城真奈ちゃん(8)にサプライズで、自身の絵本「トイレの神様」をステージでプレゼントした。真奈ちゃんは照れながら「ありがとう。うれしかったです」と答えた。

 植村は小学校6年生の時に阪神・淡路大震災を経験しており、「とにかく元気にいつも通りに過ごしてくれたらいいな。そうすれば周りの人に幸せと元気を与えてくれると思います」と子どもたちを元気づけた。

 23日に栃木県総合文化センターメインホールで予定していたワンマンライブは、節電のため5月27日に延期。ツアータイトルも、「植村花菜Acoustic

 Live

 Tour

 2011あなたの街におジャマします」に変更した。テレビ朝日系「やじうまワイド」のテーマソング「きみとぼく」は13日からチャリティー曲として配信も開始。収益は東日本大震災の被災地に全額寄付される。