10日に悪性リンパ腫で亡くなった俳優高倉健(たかくら・けん)さん(本名小田剛一=おだ・ごういち、享年83)の死を悼み、高倉さんが55年に入社し、デビューした古巣の東映が19日、都内と京都に献花台を設置した。

 都内の丸の内TOEI前に設置された献花台には、午前中からファンが途切れることなく足を運び、午後2時半過ぎの段階で、東映が用意していた献花500本がなくなり、同社社員が追加で購入した。

 献花台には、筆で書かれた「追悼

 高倉健さんありがとう。東映株式会社」というメッセージが掲げられた。午後1時の献花を前に、東映の社員150人が献花台の前に並び、多田憲之社長を筆頭に黙とうを捧げた。また献花には一般人に混じり、歌手内田裕也(74)が訪れ、「残念です」と一言、口にして後にした。

 丸の内TOEI前には、献花台のほか、高倉さんのサイン入りの本、ポスターなどグッズが集められた、展示コーナーも作られ、多くのファンが写真を撮り、涙していた。

 この日は同所のほか東京・練馬区のT・ジョイ大泉と同区の東映東京撮影所に、京都市右京区の東映京都撮影所に献花台が設置された。なお一般のファンの献花は、丸の内TOEIとT・ジョイ大泉のみ。