女優藤原紀香(36)が東京・日生劇場の09年1月公演「ドロウジー・シャペロン」でミュージカルに初挑戦する。すでに舞台げいこが始まっており「これまでも、ミュージカルのオファーはあったけどタイミングが合わなかった。今は歌も踊りもまだまだ。でも、人間やればできるってことを証明したい」と気合十分だ。演出は宮本亜門氏(50)で、昨年末に2人でブロードウェーを訪れ、トニー賞5部門など06年に各賞を総なめした同作を鑑賞した。「役のハードルの高さに体を震わせながら、固い決意をしてくれた時、この人はやれる!と思った」とゾッコンだ。

 先月からダンスとボイストレーニングのレッスンを開始。1歩1歩着実に準備を進めているが、最大の課題は「体の硬さなんです」。舞台では足を真上に蹴り上げたり、床にベッタリと開脚するシーンがある。「立位体前屈をしたら、最初はマイナス20センチ。今はマイナス5センチになったけど、床にはまだ届かない。本番までにはプラスにもっていきますから」。自宅でくつろいでいても「気付けば、また割りをやっているような状態」と笑う。スタッフからは、相撲部屋に入って修業したらとの提案まで受けているという。

 「初の主演舞台できつい役だけど、やり遂げられたら成長できるはず。舞台を見た人に、幸せな気分をお持ち帰りしてほしい」と意欲的だ。