大澄賢也(43)が10月に来日するブロードウェーミュージカル「シカゴ」(10月1~25日、東京・赤坂ACTシアター)に出演することが4日、分かった。同公演には世界的な人気バンド、バックストリート・ボーイズ元メンバーのケヴィン・リチャードソンの出演も決まっており、大澄は最強の米国ツアーメンバーで唯一の日本人出演者となる。

 「シカゴ」はボブ・フォッシーが演出・振付した人気ミュージカルで、大澄は昨年、米倉涼子主演の日本版「シカゴ」に出演した。米倉演じるロキシーに殺される浮気相手フレッド役で、抜群のダンステクニックを披露。日本版の振付家ゲイリー・クリストは「米国に連れて帰りたい」とほれ込み、来日公演でも振付担当のゲイリーの推薦でフレッド役で起用が決まった。大澄は「『シカゴ』来日公演に出演することは夢でした。今までコツコツと頑張ってきたことを神様と天国のフォッシーが見ていてくれたんだと思います」。

 大澄が89年に小柳ルミ子(56)と結婚した時は無名のバックダンサーで「大澄って誰?」と言われた。しかし、その後はダンサーとしての実力をつけ、小柳の後押しなしで数々の舞台に出演。新宿コマ劇場「サタデー・ナイト・フィーバー」に主演するなどミュージカルに欠かせない存在となった。今秋には振付家デビューも決まっている。

 大澄は「ダンスを始めて26年が過ぎ、今まで経験し学んだ『心・技・体』をこの舞台にぶつけたい。『侍KENYA』に期待してください」と本番を心待ちにしている。

 [2009年5月5日6時44分

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