女優沢尻エリカ(24)が26日、夫のハイパーメディアクリエーター高城剛氏(45)との離婚に向けて強硬手段に出た。この日の早朝に都内の実家を出て行方をくらました上、携帯電話の番号も変えて高城氏との接触を完全に断った。関係者には離婚への不退転の意志を伝えている。一方、高城氏は、連絡が取れなくなった妻に向け「信じて連絡を待つ。それだけです」と悲痛に訴えた。8日の沢尻の誕生日に、パーティーを開いてから2週間余りで、21歳差の夫婦は破局に向けて急展開を見せた。

 別れを決意した沢尻の動きは速かった。前夜、離婚に向けた動きが明らかになったが、この日の早朝5時には、母と生活していた都内の実家を出て姿を消した。母リラさんは集まった報道陣に、「もう、ここにはいません」と打ち明けた。さらに関係者によると、沢尻は携帯電話の番号も変え、高城氏と完全に連絡を取れない状態にしていた。周囲にも離婚への強い意志を伝えた。高城氏と直接会うつもりはなく、弁護士を立てて離婚への話し合いを進めるつもりだという。

 一方この日夜、日刊スポーツの取材に応じた高城氏は複雑な思いを吐露した。

 高城氏

 妻とは会っていません。携帯に電話をかけると、留守番モードになってしまうから、朝1度かけただけで連絡していません。これだけの騒ぎになり悩んでいると思う。あらゆるマスコミも人間も、信じられなくなっているのでは。何があったか分からないけれど、妻を信じて連絡を待つ。それだけです。

 2日にオーストラリアからそろって帰国した後、それぞれの仕事に専念しようと別行動を取っていた。互いの仕事に立ち入らない約束で、沢尻が出演した過去作品の観賞も「絶対に見ちゃダメ」と禁じられていた。ただ、沢尻の誕生日前日の7日夜から8日未明にかけて、都内のレストランで2人だけの誕生パーティーを楽しんだという。

 それだけに自身のマネジメントの失敗で仕事がなくなり、金銭トラブルもあって、沢尻が離婚を決意したとする報道を認めようとしなかった。

 高城氏

 僕は自分の仕事がありますし、妻の仕事はマネジメントしていません。もし本当に僕が妻のマネジャーなら、仕事であちこち行ったりしないでしょう。妻の事務所はスペインにあり、日本の仕事は日本の代理人が話をしています。

 この日エイベックスが沢尻との契約話があると認めたことにも冷静だった。

 高城氏

 エリカが、まとめる方向で動いているんでしょ。仕事を決めるのはエリカの自由。いいじゃないですか。大手レコード会社なら、音楽活動もうまくいくから。

 マスコミとの間にあつれきを生んだ6カ条の誓約書についても、一切かかわっていないと断言した。高城氏によると沢尻のスペイン人弁護士が、日本マスコミの過剰な取材活動を止めるため「世界人権宣言」をベースにつくったという。同氏は「もめるのが目に見えていた。せいぜい1、2カ条にとどめ、より柔らかい内容にするよう進言したんですが」と悔いた。金銭トラブル疑惑についても「09年1月の結婚以降、彼女の留学費用などすべて僕が出しました。小遣いも渡しています」と苦笑した。

 さらに「会って話をしないと、よく分からない。何でこうなるのか。僕の知らないところで、いろいろなことが進んでいる」と訴え、沢尻とコンタクトできないまま進展する離婚騒動に困惑の度を強めた。

 [2010年4月27日8時27分

 紙面から]ソーシャルブックマーク