女優鈴木京香(42)主演のNHKドラマ「セカンドバージン」(10月12日スタート、火曜午後10時)の制作発表が27日、都内で行われた。数々のドラマを手掛けた大石静氏の脚本で、恋を封印していたバツイチの45歳女性と、妻を持つ28歳男性の大胆で危険な恋を描く。大石氏は「過激な内容でNHKが乗ってくれるかと思いましたが乗ってくれました。大人の恋は、セックスの部分にふたをして描けない。45歳の女性の欲望も素直に描いています」。品のいいベッドシーンやラブシーンも登場する。

 NHKで不倫やベッドシーンを描くのは異例だ。同ドラマは40代女性がターゲットで、田村文孝エグゼクティブ・ディレクターは「彼女たちの琴線に触れる物語は決してきれいごとでは収まらない領域に潜んでいると考えた。チャレンジではありますが、ハラハラ、そしてピュアなドラマを作りたいと」と話す。

 鈴木と、妻役の深田恭子(27)に愛される男性主役に、大石氏の推薦で無名の長谷川博己(33)が抜てきされた。大石氏はかつて朝ドラ「ふたりっ子」で内野聖陽、「オードリー」で佐々木蔵之介を推薦し、2人とも大躍進している。大石氏は以前から長谷川に注目しており、「内野さん、佐々木さんの時と似たような直感がありました。私がいいと思った俳優なので、絶対にいい」と太鼓判を押した。

 大役を任された長谷川は、戸惑いつつも気持ちを引き締めて言った。「正直、本当に僕でいいのでしょうか?

 といった気持ちがまだありますが、このような機会を与えてくださった以上、とにかくがむしゃらに一生懸命やるしかないと思っています」。文学座の先輩だった内野や佐々木のようにテレビドラマに欠かせない存在となるべく、このドラマで勝負する。

 [2010年8月28日9時17分

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