要注目のシンガー・ソングライターだ。ジャンクフジヤマ(30)。昨年6月メジャーデビューの新人だが、日本テレビ系やテレビ朝日系の番組や、東芝、JR東海などのCMなど早くも10個のタイアップを獲得。異例の反響に「良い楽曲は世の中で響くと信じていた。感謝しています」と話す。

 両A面の新シングル「To

 The

 Sky/栞」(6月5日発売)は、デビュー曲「あの空の向こうがわへ」に続き東京スカイツリーの東芝製エレベーターのCM曲に決定。「栞」も初のドラマタイアップ曲に決まった。

 自分の音楽に刺激を与え、意識してきたのは、70~80年代に流行した音楽ジャンルAOR(オーディオ・オリエンテッド・ロック)という。懐かしさも覚えるサウンドと、伸びやかな歌声に各社のAOR世代が反応したようだ。大手音楽情報サイトBARKSの烏丸哲也編集長は「シティーポップの良心を一身に背負って次世代へ伝道する優性遺伝子」と絶賛する。

 ジャンクは「70、80年代のAORをよく演奏するのは、その時代の音楽が今でも輝いていると思っているから。『良い楽曲は伝わる』という言葉を信じてます」と話す。【山田準】

 ◆ジャンクフジヤマ(本名・藤木直史)1983年(昭58)4月17日生まれ。歌手名は音楽の魂だけはフジヤマ級と言われたいと「ジャンク

 フジヤマ」と命名。大学時代に結成したバンド解散後、ソロ活動開始。09年アルバム「JUNKTIME」が売り上げ3000枚を記録。12年6月シングル「あの空の向こうがわへ」でメジャーデビュー。血液型A。